クリスマスLOVE【オムニバス短編集】
「……ど、どっちも…」
答えに迷って、そう言うと、
「……ふん、どっちもか」
軽く笑われて、
「そこは、俺って言えよ」
頬を引き寄せられて、キスをされた。
「…うん、本当は、圭吾の方がずっと素敵……」
口にすると、
赤信号にブレーキを踏んで、
「…バカ、不意打ちで言うな…」
止まった車の中で、
「……もっと、キスがしたくなるだろうが」
深く、唇を重ね合わされた。