クリスマスLOVE【オムニバス短編集】

「…もう、離して……」

抱かれたかっこうで膝の上に乗せられて、恥ずかしくて口にすると、


「……離してやれる程、」

さらに、もっときつく身体が抱かれて、

「……俺に、余裕がない」

耳元で言われた。


かかる吐息に、耳が熱を持つのがわかる。

「……圭吾、だって……、」

……恥ずかしい。と、言おうとした唇が、荒っぽく奪われる。


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