強引ドクターの蜜恋処方箋
レジには休日とあって列ができていた。
色々な人達が思い思いの本を手にとって並んでいる最後尾に立った。
なんとなく持ってる本の表紙を他人に見られたくなくて、自分の胸に押し当てて抱きしめた。
自分の会計の番になり、すばやく店員に本を差し出す。
「2480円になります。カバーはおつけしますか?」
「はい、お願いします。」
躊躇わずに答えた。
財布からお金を取り出して渡す。
カバーをつけられた本が私の前に突き出された。
・・・買っちゃった。
本をそっと受け取ったその時だった。
「南川、さん?」
頭上でどこかで聞いたことのある声が響いた。
振り返ると、私の後ろに並んでいた長身の男性が私を見下ろしていた。
その男性は、まさしく松井雄馬、その人だった。
どうしてよりによって、休日のこんな時間にこんなところにいるの?!
思わず動揺を隠せないまま、目を見開いた。
「ちょっと待ってて」
松井さんは私にそう言うと、店員に自分の本を手渡した。
彼が手渡したその本は、『医師国家試験予想問題集』と書かれてあった。
医師??国家試験問題集?
これって、え?
ど、どうして、そんな本買ってるの?
さっきまでの動揺は一瞬で消え去り、その本を買った松井さんへの興味に意識がシフトした。
色々な人達が思い思いの本を手にとって並んでいる最後尾に立った。
なんとなく持ってる本の表紙を他人に見られたくなくて、自分の胸に押し当てて抱きしめた。
自分の会計の番になり、すばやく店員に本を差し出す。
「2480円になります。カバーはおつけしますか?」
「はい、お願いします。」
躊躇わずに答えた。
財布からお金を取り出して渡す。
カバーをつけられた本が私の前に突き出された。
・・・買っちゃった。
本をそっと受け取ったその時だった。
「南川、さん?」
頭上でどこかで聞いたことのある声が響いた。
振り返ると、私の後ろに並んでいた長身の男性が私を見下ろしていた。
その男性は、まさしく松井雄馬、その人だった。
どうしてよりによって、休日のこんな時間にこんなところにいるの?!
思わず動揺を隠せないまま、目を見開いた。
「ちょっと待ってて」
松井さんは私にそう言うと、店員に自分の本を手渡した。
彼が手渡したその本は、『医師国家試験予想問題集』と書かれてあった。
医師??国家試験問題集?
これって、え?
ど、どうして、そんな本買ってるの?
さっきまでの動揺は一瞬で消え去り、その本を買った松井さんへの興味に意識がシフトした。