強引ドクターの蜜恋処方箋
マリは少し寂しそうに笑った。
「本当は引き留めてほしかったなぁーって」
「でも、マリは引き留められたってイギリスには飛んでるでしょ?」
マリはそう言った私の顔を見て声を立てて笑った。
「そうね。いずれにしても飛んでるわ。って考えたら結局同じ結果なのよね。もういいの。イギリスでせいぜい羽伸ばしてくるわ」
マリはグラスに残ったワインを飲み干した。
いつもより飲みっぷりがいいのは、そういうことだったのかとようやく理解した。
そして、もう何を言っても、マリの決別の意志が固いことも。
「羽目は外さないでね」
今にも目が閉じそうなマリのおでこをつついた。
「随分飲んだね。ちょっと覚ます?」
「そうだね。若干やけ酒気味?」
そう言ってマリはテーブルに突っ伏して笑った。
「マリって、以前イギリスに留学してたとき、イギリス人の彼氏いたよね?誰だっけ、チャールズだったっけ?」
「ああ、そうそうチャールズ」
そう言いながら、頬杖をついて懐かしそうな目をした。
「チャールズはまだロンドンで暮らしてるの?」
「うん、ロンドンで元気にしてるわ」
「あれ?まだ連絡とってるんだ」
「うん、まあね。今回のイギリス行きの件でも随分色々と助けてもらったのよ」
私には元彼に連絡だなんて到底できないこと、これまたマリはあっさりやってのけちゃう。
「色んな相談してるうちに、チャールズに『留学中、僕の部屋に住めばいい』なんて言い出されちゃってさ。びっくりしたよ」
「えー!一緒に住むの?!チャールズはまだマリに思いが残ってたんだ」
「別れてからもちょくちょく連絡取り合ってたからね。色々手続きも面倒くさいし、お金もかかるし、結局チャールズの部屋にお世話になることにしたのよ」
「ほんとに!?彼と別れたばっかなのに!いいの??一緒の部屋って」
「本当は引き留めてほしかったなぁーって」
「でも、マリは引き留められたってイギリスには飛んでるでしょ?」
マリはそう言った私の顔を見て声を立てて笑った。
「そうね。いずれにしても飛んでるわ。って考えたら結局同じ結果なのよね。もういいの。イギリスでせいぜい羽伸ばしてくるわ」
マリはグラスに残ったワインを飲み干した。
いつもより飲みっぷりがいいのは、そういうことだったのかとようやく理解した。
そして、もう何を言っても、マリの決別の意志が固いことも。
「羽目は外さないでね」
今にも目が閉じそうなマリのおでこをつついた。
「随分飲んだね。ちょっと覚ます?」
「そうだね。若干やけ酒気味?」
そう言ってマリはテーブルに突っ伏して笑った。
「マリって、以前イギリスに留学してたとき、イギリス人の彼氏いたよね?誰だっけ、チャールズだったっけ?」
「ああ、そうそうチャールズ」
そう言いながら、頬杖をついて懐かしそうな目をした。
「チャールズはまだロンドンで暮らしてるの?」
「うん、ロンドンで元気にしてるわ」
「あれ?まだ連絡とってるんだ」
「うん、まあね。今回のイギリス行きの件でも随分色々と助けてもらったのよ」
私には元彼に連絡だなんて到底できないこと、これまたマリはあっさりやってのけちゃう。
「色んな相談してるうちに、チャールズに『留学中、僕の部屋に住めばいい』なんて言い出されちゃってさ。びっくりしたよ」
「えー!一緒に住むの?!チャールズはまだマリに思いが残ってたんだ」
「別れてからもちょくちょく連絡取り合ってたからね。色々手続きも面倒くさいし、お金もかかるし、結局チャールズの部屋にお世話になることにしたのよ」
「ほんとに!?彼と別れたばっかなのに!いいの??一緒の部屋って」