強引ドクターの蜜恋処方箋
都会の眩しい光の中を抜けて行く。
どうしようもないほど、胸がドキドキしていた。
だって、松井さんの家になんて。
マリが聞いたら「自分の殻打ち破ったじゃん!」なんて大笑いするに違いない。
車はすーっとスピードをおとして高級タワーマンションの前で停まった。
え?まさかここ??
「俺、車を地下駐車場に入れてくるから玄関前で待ってて」
「は、はい」
動揺しながら車を降りた。
こんな背の高いマンション、しかも都会のど真ん中。
夜風に自分の体をもってかれないように足を踏ん張りながら見上げた。
「すご・・・」
こんなタワーマンション入ったことないし。
松井さんってこんなところに1人で住んでるの??
マンションの入り口の前の石段をゆっくりと上っていく。
玄関も重厚で品のいい大きな扉。
私が前に着くと、その扉はすーっと音もなく開いた。
中は二重扉になっていて、セキュリティ上そこから中には入れないようになっていた。
その前でしばらく待っていたら、中の扉から松井さんが出てきた。
「お待たせ」
そして、いつものように優しく微笑むと私の手をとった。
やわらかくて温かい手の平が私の手を包む。
それだけで、泣きたくなるほどに切なくなる。
手を繋がれたままエレベーターに乗った。
ゆっくりとエレベーターが上昇する。
上昇するエレベーターと共に自分の心拍数も上がっていった。
「チナツ、緊張してる?」
松井さんが視線だけ私に落として尋ねた。
私は黙って頷いた。
そんな私を目を細めて見つめながら、
「実は、俺も」
と言って微笑んだ。
緊張はピークだったけど、松井さんのはにかんだ笑顔を見て私も少し笑った。
エレベーターは最上階で止まる。
どうしようもないほど、胸がドキドキしていた。
だって、松井さんの家になんて。
マリが聞いたら「自分の殻打ち破ったじゃん!」なんて大笑いするに違いない。
車はすーっとスピードをおとして高級タワーマンションの前で停まった。
え?まさかここ??
「俺、車を地下駐車場に入れてくるから玄関前で待ってて」
「は、はい」
動揺しながら車を降りた。
こんな背の高いマンション、しかも都会のど真ん中。
夜風に自分の体をもってかれないように足を踏ん張りながら見上げた。
「すご・・・」
こんなタワーマンション入ったことないし。
松井さんってこんなところに1人で住んでるの??
マンションの入り口の前の石段をゆっくりと上っていく。
玄関も重厚で品のいい大きな扉。
私が前に着くと、その扉はすーっと音もなく開いた。
中は二重扉になっていて、セキュリティ上そこから中には入れないようになっていた。
その前でしばらく待っていたら、中の扉から松井さんが出てきた。
「お待たせ」
そして、いつものように優しく微笑むと私の手をとった。
やわらかくて温かい手の平が私の手を包む。
それだけで、泣きたくなるほどに切なくなる。
手を繋がれたままエレベーターに乗った。
ゆっくりとエレベーターが上昇する。
上昇するエレベーターと共に自分の心拍数も上がっていった。
「チナツ、緊張してる?」
松井さんが視線だけ私に落として尋ねた。
私は黙って頷いた。
そんな私を目を細めて見つめながら、
「実は、俺も」
と言って微笑んだ。
緊張はピークだったけど、松井さんのはにかんだ笑顔を見て私も少し笑った。
エレベーターは最上階で止まる。