紅の葬送曲
──世の中は平和で残酷だ。
人は何かを犠牲にして、生きている。
平和の為に何かを犠牲に平和を守ろうとしている。
犠牲を払わない平和なんて、生きる方法なんて無い、あるわけがない。
あれば、とっくにやっている。
でも、思うんだ。
その偽りの平和でも守る価値があるんだって。
それを私に教えてくれたのは貴方だった。
託されたモノを必死に守ろうとした、泣き方を忘れてしまった貴方だった──。
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