紅の葬送曲
小鳥遊君にとっても私は仇なのかもしれない。
私は叔父を死に追いやり、大切な友人の父を殺し、その大切な友人を呪い殺そうとしている男の娘。
恨まれてしまったかもしれない。
それに、さっき寿永隊長も一目も私を見なかった。
寿永隊長にとって私は父親の仇……。
これから私はどうなるのかな?
仇として寿永隊長に殺されるのかな?
それとも、切碕の子供としてデモ隊の元に差し出されるのかな?
どちらにせよ、私の運命はもう決まってしまった。
殺人鬼の娘として虐げられ、殺される。
もう死んでしまいたい。
もう誰も私を普通としては見てくれない。
もう消えてしまいたい。
誰か私を殺して……。