紅の葬送曲
Ⅰ
数日後。
「996……997……998……999……1000!終わったー!」
私は全身の力が抜け落ちたように、床に突っ伏した。
もう無理、腕がパンパン……。
床に突っ伏していると、突然背中に鋭い痛み感じた。
「いったーい!」
「浅井、止まるな!腕立ての次は腹筋1000回だ!」
背中を擦りながら飛び起きると、肩に竹刀を乗せた寿永隊長が立っていた。
「竹刀で背中を叩かないでください!痛いじゃないですか!」
「お前がだらけるからだ!そんなで翔鷹が務まると思っているのか!?」
寿永隊長が私を翔鷹に入れたんじゃない!
理不尽!