紅の葬送曲


───────────────



──────────



──────


──



「それで、お前は何故翔鷹に来た?」




小鳥遊さんの葬儀から戻った私と寿永隊長は翔鷹の地下にある拘置所へと向かった。




そこには小鳥遊さんに化けていた女とつい先日、突然翔鷹に侵入してきた紅斗と琉ちゃんが入れられている。





寿永隊長は拘置所の牢屋に来るなり、紅斗を問い詰めた。





「やっと尋問に来たね。待ちくたびれたよ」




「牢屋に入っているだけのお前と違って、俺達は忙しいんだ」




飄々とする紅斗に対して、寿永隊長は苛立ったような眉をひそめている。




「良いか、お前達は俺の質問だけ答えろ。言わなければ、無理矢理吐かせる」




彼は冷たい目で紅斗と琉ちゃんを見ている。




でも、何で琉ちゃんが紅斗と一緒にいるんだろう?




まさか、琉ちゃんまで紅斗の仲間なんてことはないよね……?








< 305 / 541 >

この作品をシェア

pagetop