紅の葬送曲
《江side》
「あ。これ、うめぇ!」
羽取さんはをホイップクリームが山盛り盛られたパンケーキを頬張りながら目を輝かせる。
「よくそんな甘いもの食べれるね。ホイップクリームなんて食べたら吐くわ」
そんな羽取さんを佐滝さんがブラックコーヒーを飲みながら軽蔑した眼差しで見た。
ピアスをたくさん付けて厳つい見た目の羽取さんに対して、眼鏡をかけてパッと見女の子にも見える顔立ちの佐滝さん。
本来なら佐滝さんのような人が甘党なのかもしれないけど、実は真逆。
甘いものが大好きなのは羽取さんで、佐滝さんは甘いものが大嫌いだ。
伊賀と甲賀のDNAから作られた二人は流れる血の関係上犬猿の仲と思われがちだけど、仲が良い。
お互いに流れる血は嫌いみたいだけど。
そんな二人を見ながら、俺は自分の目の前にあるハンバーグを頬張った。
「……で、寿永隊長。いい加減機嫌を治してくれませんかね?」
すると、佐滝さんの隣にいる芦葉さんが苦笑いを浮かべながらおれの隣にいる凌に声をかけた。
ハンバーグを飲み込んで隣にいる凌を見ると、凌は口をむっつりと尖らせてテーブルに頬杖をついていた。
「……別に機嫌は悪くない。ただ、何故俺がアイツらに気を使わないといけないんだ?」
凌の指すアイツらとは浅井ちゃんと紅斗のことだろう。
「あ。これ、うめぇ!」
羽取さんはをホイップクリームが山盛り盛られたパンケーキを頬張りながら目を輝かせる。
「よくそんな甘いもの食べれるね。ホイップクリームなんて食べたら吐くわ」
そんな羽取さんを佐滝さんがブラックコーヒーを飲みながら軽蔑した眼差しで見た。
ピアスをたくさん付けて厳つい見た目の羽取さんに対して、眼鏡をかけてパッと見女の子にも見える顔立ちの佐滝さん。
本来なら佐滝さんのような人が甘党なのかもしれないけど、実は真逆。
甘いものが大好きなのは羽取さんで、佐滝さんは甘いものが大嫌いだ。
伊賀と甲賀のDNAから作られた二人は流れる血の関係上犬猿の仲と思われがちだけど、仲が良い。
お互いに流れる血は嫌いみたいだけど。
そんな二人を見ながら、俺は自分の目の前にあるハンバーグを頬張った。
「……で、寿永隊長。いい加減機嫌を治してくれませんかね?」
すると、佐滝さんの隣にいる芦葉さんが苦笑いを浮かべながらおれの隣にいる凌に声をかけた。
ハンバーグを飲み込んで隣にいる凌を見ると、凌は口をむっつりと尖らせてテーブルに頬杖をついていた。
「……別に機嫌は悪くない。ただ、何故俺がアイツらに気を使わないといけないんだ?」
凌の指すアイツらとは浅井ちゃんと紅斗のことだろう。