紅の葬送曲
翔鷹の人ってこんなに気難しいの?
でも、小鳥遊君はそんな感じじゃないし、この人と小鳥遊さんが特別なのかな?
頭を傾げていると、ドアがノックされた。
開いたドアの向こう側には小鳥遊君に連れられた小鳥遊さんがいた。
本当に彼の言葉で戻ってきた……。
そんな小鳥遊さんの姿に寿永隊長は立ち上がると近付き、平手打ちする。
「ちょっ……女の人を……ッ!」
私が抗議しようと間に踏み込もうとしたら、小鳥遊君が割り込んできた。
「小鳥遊君!?」
「黙って見てて。大丈夫、姉さんと凌の信頼関係は馬鹿に出来ないよ」
彼の言葉を聞く限り、多分この三人は昔からの付き合いなんだと思う。
だからこそ、こういうことが言えるんだ。