紅の葬送曲
「ギャー!」
「人の顔見て絶叫するな、馬鹿」
隣にいたその人は苛立った様子で、私の頭を叩いた。
いやいやいやいや、絶叫するでしょ!?
だって……。
「なななな何で、寿永隊長が私の部屋で……っベッドで寝てるんですか!?」
朝起きて隣にいたのは夢で私の手を引いた人──寿永隊長だった。
しかも、私は彼のものと思われるYシャツを着てて、彼は上半身裸。
まさかの朝チュン!?
え!?えぇ!?
混乱していると、寿永隊長はもう一度私の頭を叩いた。