紅の葬送曲
昨日は小鳥遊君の提案で、私の歓迎会が行われた。
歓迎会と言っても、私と寿永隊長と小鳥遊姉弟だけの飲み会だった。
(注:この時代の成人は18歳という設定なので、皆18歳以上なので飲めます)
元々お酒が弱い私は飲まないつもりだったけど、小鳥遊君に勧められて飲んでしまった。
それが間違いで、女としては最悪の失態を犯してしまった。
寿永隊長の補佐官に就任して早々これとか最悪……。
申し訳なさで寿永隊長の顔が見れない。
すると、頭の上から呆れたようなため息が聞こえた。
と同時に、パキンと何かが開く音と頬に冷たい感触がした。
「ぎゃっ!?」
「吐いた後から何も飲んでないだろ?とりあえず、これ飲んでろ」
頬に当てられたのはいつの間にか彼が取ってきたペットボトルのミネラルウォーターだった。
キャップを開けて一口飲むと、知らないうちに喉が渇いていたようで冷たい水が沁みる。