そして彼女が16の時で
あった。
1年で1度の各国の王族がそろって参加するパーティーが開かれる前日、毎年ジョーシュカが出席するのだが、そのジョーシュカが何とひどい熱がでてしまった

「父様、お体の具合はどうですか?」

「おぉ、マーレイ。それが一向によくならないのじゃ。明日のパーティーは無理かもしれぬ」

「では父様にかわってわたしが参りますわ」

「・・・あそこはお前にはまだ早い」

「でも母様は今身籠っているのですよ?馬車で揺られるのはよくないと思います」

そうアリーは身籠っていた

もちろんジョーシュカとの子供を

しかしもう年が若くないため、細心の注意が必要だったのだ。

だがジョーシュカは怖かった
マーレイがどれだけ美しいのか分かっていた
だからこそ何かが起きる気がしたのだ

「父様?わたしは大丈夫ですよ!これでももう16です」 

「・・・・・うむ、では頼んだぞくれぐれも気をつけなさい。初めてのパーティーだ、楽しんでくるのだぞ?」

「はいっ!父様っ!」

この日マーレイは楽しみであまり寝付けなかった。
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