ちちちち、ちちちち、

「姫様、起きて下さいな」

「んぅ〜マーサ?もう少し寝かせてちょうだい」

「今日が何の日だか忘れてしまわれたのですか?」

「・・・あっパーティー!!」
マーレイは勢いよく飛びおきた。

「さぁさぁ、姫様を大陸1の美女にしなければなりませんのだから急いで下さいな」 

マーサは小さい頃から
ずっとマーレイ専属の侍女だった
マーレイをまるで自分の子供のように可愛がり
またマーレイもマーサを
第2の母のように慕っていた

そして準備が始まったー

まずお風呂にはいり体の隅々まで磨きあげた
そのあとに爪をピカピカに磨いた
そしてドレスはというと
マーレイの美しさを更に
ひきたてるものだった。

胸元が大きく開き、細いウエストには髪と同じ金色のリボンを結んだ。何よりドレス鮮やかな緑色が瞳の色とよくあった
そして長めの手袋をし
首もとにダイヤの豪華な
ネックレスをして、
金髪を複雑に結いあげて
白いうなじをだした
マーレイは言葉では言い表せない美しさであった。

思わずマーサも準備が整ったマーレイを見たとき、
言葉を失った。

「美しいですわ・・・わたくしの姫様が今日のパーティーの主役になることはまちがいありませんわ」

「ふふふ、ありがとうマーサ。こんなにきれいにしてくれて感謝しているわ」

そして父と母にいってまいります。と挨拶をし
マーレイは城をでてパーティーにむかった

このパーティーがこの美しさが
大きな悲劇を呼ぶことを知らずに。

初めてのパーティーに心を踊らせて――――
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