また君に恋をする


「あんたが綾瀬桃ねー?」


「何か用ですか?」


「威勢いいのね。ちょっと顔かしなよ。」




そうして連れてこられたのは体育館裏。


嫌な予感。

いや、嫌な予感しかしない。




「あんた、喜連の女なんだって?」


「はい?」


「立花芽衣と言い、2年は生意気よね?」


「何の話?」


「あんたらみたいなのが喜連の周りウロつかないでくれる?」




私はこの一言で彼らを何にも知らない先輩に、腹が立った。


こんなの放っておけばいい。


何で突っかかったのか、私にもわからない。




「別にウロついてないし、ただ仲良いだけだけど。」


「年下のくせに言葉の使い方も知らないわけ?」


「こんなくだらないことで呼び出すような人に言葉選ぶ必要ありますか?先輩?」

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