また君に恋をする
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『桃!』
私を力強く呼ぶ声。
焦りや、不安、恐怖。
そんな感情が入り混じった声。
愛おしくて、死ぬなら彼の顔を見ておきたい。
彼に触れていたい。
「っ夢…、」
目が覚めた私は、起き上がり顔をこすった。
「泣いてた…?」
頬を触ると、ポツリと涙があって鏡を見ると頬にはいくつか涙の跡があった。
夢どんなだったっけ…。
時計を見ると、まだ起きるのには早い時間。
いつもより1時間早く起きた私は、さっさと用意を済ませて久しぶりにお弁当を作った。