また君に恋をする



*・*・*・*



‘‘ 昼休み 体育館裏 ’’



朝、靴箱に入っていたメモ。


可愛らしい字からは想像もつかない内容。

きっとあの先輩達だ。


こんなことして楽しいのかな。


何て思いながら、私はそのメモをギュッと握りしめる。




「おはよ、桃。」


「…、おはよ。」




靴箱の前で立ち止まっていると、横から聞こえた声。


顔を向けると、いつものように明るい芽衣だった。




「どうした?」


「ん?何もないよ。」


「そう?」




握りしめたメモをブレザーのポケットにしまって、上靴に履き替えた。

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