また君に恋をする
「自分で聞きなよ。」
そのためだけに呼び出されたのかと、呆れてそれだけ言って帰ろうとした。
だけど、振り返ると先輩達に道を塞がれる。
「生意気な2年ね。」
「うっ…、」
そして出てきたボス的なギャルに、お腹に蹴りを入れられた。
お腹を抑えたのをいいことに、その後はやられ放題。
蹴られて、殴られて、髪を引っ張られて。
「やめて」や「ごめん」を言わない私に、どんどん腹を立てる先輩。
そんな先輩達を唯一止めたのは、昼休みの終わりを知らせるチャイムだった。
「明日もよろしくね。」
完全に楽しんでいる。
バカじゃないの…。
もうこんなにしたら十分でしょ。
二度と来てやるもんか。
倒れながらも強気でいられた私だけど、そんな私を見て先輩は笑った。
「来ないと立花芽衣、どうなることやら。」