また君に恋をする
* 狙われたのは私 *
あれから、奏多君とは会っていない。
登下校は、芽衣と龍也と一緒に過ごしている。
「またね。」
「じゃあね。」
「また明日な。」
今日もいつも通り、3人で帰った。
私の家の前まで送ってくれて、それから2人は肩を並べて仲良く帰っていく。
気遣ってくれなくてもいいのにな。
「ただいまー。」
「おかえり。」
リビングにいるおばあちゃんに挨拶をして、ソファにスクバを放り投げる。
つけていたマフラーと、着ていたブレザーを脱いで私はご飯の支度を手伝った。
もう、私の日常ではこれが普通。
どこにも寄り道せずに帰って、家に着いたら家の手伝い。
おばあちゃんももう歳だから、できるだけのことは私がやりたい。