また君に恋をする
一緒に行った新しいケーキ屋さん。
オープンしたら行こうって約束してた。
奏多は甘いものが嫌いだけど、私を喜ばせたいからと、約束してくれた。
ケーキが好きなのもチョコが好きなのも、奏多はわかっていた。
公園で一緒にシュン君を助けた。
小さい子の扱いが上手な奏多。
デートの途中、何度も公園にいる小学生たちと遊んだりもした。
すぐに打ち解けられる奏多の無邪気な姿を、私はいつも眺めていた。
来てくれた文化祭。
メイド姿を見て、すごく褒めてくれた。
けど独占欲の強い奏多はほんの少しだけ、不機嫌だったと思う。
今思えば、すごく嬉しい。
ナンパから助けてくれた時に出たセリフ。
‘‘ 俺の女 ’’
私は、奏多だけのもの。
トイレで喧嘩をしていて、理由を聞かずに怒ってしまった。
だけどそれは私のための喧嘩で、文化祭では奏多に2回も助けられた。