また君に恋をする
それから私たちはまた手を動かして、片付けを再開した。
あっちにもこっちにも散らばった物を、せっせと拾い集める。
「終わったー!」
「終わりましたね。」
私とリョウをはじめ、8人程度で片付けた部屋はピカピカ。
片付けはじめたら止まらないとはこう言うことだろう。
よし、奏多のところに行こう。
「じゃあね。」
「お疲れ様です。」
みんなに挨拶をして、私は2階の幹部室へ向かった。
ガチャっとゆっくり扉を開けると、机に伏せて目を瞑っている奏多がいた。
ソッと起きないように隣に座り、綺麗な寝顔を見る。
「奏多…、」
今日はセットされていなくて、フワッとなっている金髪。
それを優しく撫でてみる。
本当に奏多の彼女なんだね…、私。
まるで付き合ったあの頃に戻ったような気持ちで、彼への気持ちはまた増していく。