また君に恋をする
ひんやりした机の上にペタリとほっぺをつけて、奏多を見ていると彼の目がぱちっと開いた。
「起きた?」
「起きてた。」
「疲れた?」
「ううん。」
グンと伸びをしたあと、大きなあくびをした奏多。
疲れてるって態度にでてる…。
「奏多、これ。プレゼント。」
「いいの?」
「うん!」
「さんきゅ。」
可愛らしくラッピングされたプレゼント箱。
「うわ、成長してんじゃん。」
「もう高校生だからねー。」
私があげたのはピアス。
中学の時と同じミスはもうしない。
「明日から付け替える。」
「うん!」
嬉しそうにピアスを箱に戻す奏多を見たら、疲れと眠気がどこかへ飛んでいった。
「よし、みんな起こしに行くか。」
「そうだね。」
時計を見ると、あっという間に夜中になっていた。
家庭の事情があって朝までに帰らないといけない子もいる。
てゆか、芽衣も明日追試だし。