また君に恋をする


立花と走って着いた先は、体育館裏。


角からチラッと様子を見ると、そこには数人の女子と綾瀬がいた。




「瀬崎くんと仲良すぎない?」


「あんた、ちょっと可愛いからって調子のってんじゃないの?」


「立花芽衣だって、柴田くんと仲良いよね?」




冷めた表情で、黙って聞いている綾瀬。


強くなったな、あいつ。




「もう瀬崎くんに関わんないでよ?」


「立花にも言っといてね。」




一方的に言われ続けている綾瀬。


てか、呼び出すほどのことでもねーだろ。


寄ってたかって惨めな奴らだな。




「何で?」


「は?」


「何で関わっちゃいけないの?そう言う法律なわけ?」


「なっ…!あんたねっ!」


「私、奏多のこと好きだもん。」




…は?


今あいつ何つった?

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