また君に恋をする
単純だ。
頑固で意地っ張りな私が、奏多中心に動けるなんて。
「なんかエロい。」
「奏多がやったんでしょ。」
「バレた。」
元から肩の出ている服を更に下げられて、下着が見えている私。
押し倒されている状況の私は、奏多を見上げることしか出来ない。
電気に照らされて、さらに明るくなっているキャラメル色の髪が光っている。
笑うと細くなる目。
いたずらっ子のような笑顔。
愛おしい。
「あー…、」
上に乗っていた奏多が、ドバッと私の横へ倒れてきた。
やっぱりだいぶ疲れてるみたいだ。
疲れていないわけがない。
「奏多、このままだと寝ちゃうよ。」
「んー、」
「風邪ひくよ。」
「んー…、」
こうなった彼を扱えるのはもう誰もいない。
私の足は奏多の足でガッチリ固定され、腰と肩には腕を回された。