また君に恋をする
ベットから起きた私は、夏の蒸し暑さにイライラしながら階段を駆け降りた。
洗面所に行って歯磨きをして、顔を洗う。
本当はシャワーも浴びたいけど、我慢して2階に戻り、今日の服を選んだ。
それからいつも通り化粧をして、最後の仕上げに取り掛かる。
「…どうしよっかなあ。」
白のオフショルにデニムスキニー。
靴は白のヒールを履くつもり。
「んー…、」
耳には大ぶりのピアスをつけて、首には可愛いネックレス。
ここまで決まっているのに髪型だけが決まらない。
巻き髪にするか、ストレートにするか、ポニーテールにするか。
悩みながらもチラリと時計を見ると、針は11時15分を指していた。
やば…。
遅れたら芽衣に蹴り飛ばされる。
ブーブー
そんな時、机に置いてあった携帯が鳴った。
ワンコールで鳴り止まない携帯は、電話だと私に合図する。
芽衣かな?