また君に恋をする
ピピピッ…、ピピピッ…、
再び目を開けると、また真っ白な部屋。
ツンと鼻をつくのは、多分消毒の匂い。
たくさんの管で繋がれた両腕に、顔の上にはプラスチックのマスク。
耳に届くのは左上に置かれている機械の音。
…現状を理解するのに時間はかからなかった。
「病院…、」
折り紙や色紙で、綺麗に飾り付けされてある病室。
できる限り病室を見渡すと、外からは明るい日差しが差し込んでいた。
それからフと横を見ると、ベッドに突っ伏せて寝ている女の子。
「…芽衣?」
疲れ切ったように綺麗に目を閉じている彼女は、私の親友。
「芽衣、こんなとこで寝てたら風邪ひくよ。」
「ん…?」