また君に恋をする
きっとさっきまで、後ろに芽衣を乗せていたんだろうな。
…なんて。
あれ…、まただ。
また私の中で何かが引っかかった。
平然を装っているけど、思い出したい気持ちが大きくなっていく。
だけど頭が痛くなるから。
ダメだ、抑えなきゃ。
信号が青になって、横断歩道を渡っていると隣にいる芽衣が龍也に手を振っていた。
それを龍也は愛おしそうに見つめている。
また…、何で…。
私は、何を思い出したいんだ…。
頭痛の余韻に浸りながら学校に着くと、靴箱にはメモが入っていた。
内容は、‘‘放課後、屋上に来てください’’。
「なに桃、告白?」
「まあ、」