昨日の夢の続きを話そう
♯
「おはよう香澄ちゃん! はい、袋〜」
翌朝。
一睡もしないまま、私は自転車を漕いで現場に出勤した。
「お、おはようございます……」
休憩スペースになっているプレハブ小屋で作業員さんに当然のようにビニール袋を渡され、小首を傾げながら私は受け取る。
「こっちの方が大きいよ! 私のと替えてあげるね」
年配の優しい作業員さんに、言われるがままビニール袋を交換された。
えっと……これは一体。
のろまな私は聞きそびれ、ほかの作業員さんたちに倣って、一緒にプレハブの裏に行ってみると。
「これ、普通にスーパーで買ったらけっこう高い品種なのよ〜!」
トマトがいっぱい入っている大きな籠の前で、前田さんが笑顔で言った。
作業員さんが周りに集まって、どんどん袋に詰めている。
「あ、香澄ちゃん、おはよ! 無くなる前に香澄ちゃんも詰めな詰めなー」
「はい、あ、ありがとうございます」
「トマトって二日酔いになりにくいんだって。お酒好きの年上彼氏にも食べさせてあげたらどうかな⁉︎」
「、はぁ……」
顔が強張って、上手く笑えない。
「おはよう香澄ちゃん! はい、袋〜」
翌朝。
一睡もしないまま、私は自転車を漕いで現場に出勤した。
「お、おはようございます……」
休憩スペースになっているプレハブ小屋で作業員さんに当然のようにビニール袋を渡され、小首を傾げながら私は受け取る。
「こっちの方が大きいよ! 私のと替えてあげるね」
年配の優しい作業員さんに、言われるがままビニール袋を交換された。
えっと……これは一体。
のろまな私は聞きそびれ、ほかの作業員さんたちに倣って、一緒にプレハブの裏に行ってみると。
「これ、普通にスーパーで買ったらけっこう高い品種なのよ〜!」
トマトがいっぱい入っている大きな籠の前で、前田さんが笑顔で言った。
作業員さんが周りに集まって、どんどん袋に詰めている。
「あ、香澄ちゃん、おはよ! 無くなる前に香澄ちゃんも詰めな詰めなー」
「はい、あ、ありがとうございます」
「トマトって二日酔いになりにくいんだって。お酒好きの年上彼氏にも食べさせてあげたらどうかな⁉︎」
「、はぁ……」
顔が強張って、上手く笑えない。