愛色SHERBET
「いやーん青春ねぇ」
第三者である母が一番楽しそうだ。

狼狽える私を気にもとめず、「ほーら行った行った」と手を振って追っ払っている。


「いってきまーす」
元気に答えたのはソラちゃんだった。


間も無くソラちゃんがぐっとペダルを踏み、軽く前進する車体。


「あわわっいってきます!」


慌ててソラちゃんに掴まり態勢を整えると、それを確認してか彼は更にぐぐっとペダルを踏んだ。






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