男性恐怖症なんて関係ない!?
今日の為に考えたグッズのタオルを持つファンの人
手首にはメンバーカラーのブレスレット
あたし達メンバーもファンも幸せな時間
そんな時間もあと半分。
前半戦が終わりお話タイムへ
「さぁ!少し話しましょうか?」
そんな大空先輩の声でフリートークに
「あのさ?タオル持ってる人多くね?」
「それ思った!」
なんていつも通りの賑やかなトークタイム中
ダメだ……今は……
そう只今あたし裏山璃々……発作と戦ってます
誰もまだ気づいていません
マイクに声が入らないようにマイクは手に持ち必死で立つ
そろそろ本当にやばいかもしれない……
目の前が……その時
「あ!俺裏に忘れ物した…誰か一緒に……あ!裏山行こう?」なんて言って引っ張られる。
はけたその瞬間
「おい!大丈夫か?」
へ?
その瞬間あたしはバランスを崩した
「おい! ライブはあいつらにとりあえず任せとけばいい、落ち着け」
落ち着けと言われてももぉ手遅れ……
ライブハウスは案外小さくて、あたし達のために来てくれたファンのみんななのにやっぱり男の人は怖い……。
トークに入ってスイッチが切れた瞬間からもぉダメだった……
でも今はライブ中……
なんとしてでも……
そんなあたしを「大丈夫……大丈夫だから」と背中を摩ってくれた……
あれから5分程がたって少し呼吸が落ち着いた頃
「大丈夫か?無理するなよ!」と言って2人でステージへ
「あー。なかなか見つかんなかった……マジ焦った」なんて嘘までついてくれる先輩
口パクで「ありがとう」と言うと「おう」と答えてくれた
自分は蓮先輩が好きなんだって気づいてからどーしていいのかやっぱり分からない
頭の中では蓮先輩のことが大好きなのに
やっぱり怖い……
焦りと不安……そして自分の気持ち
全てがバラバラで悩んでいる矢先
まさかこんなことになるなんて思ってもなかった……