男性恐怖症なんて関係ない!?
「昨日やってたドラマね?
ラストのシーンやばいよねー?もぉーキュンキュンしちゃったー!」
「昨日?みてない…」
「ぇー。すごくよかったのにー!来週はちゃんと見てね!」
「うん」
ほんと昨日はそれどころじゃなかったんだよ…と思いつつ葵の話を右から左に…
すると…ん?
後ろの方で違和感が…
え…?こ…こういう時って…どうしたらいいの…?
怖くて声なんて出ないし…
ますます苦しくなるし…
もぉ無理…そう思った時…
「おい!オッサン!」
え?なに?
「いい歳して、高校生に痴漢とか馬鹿なんじゃないの?」
た…たすかっ…た…
お…お礼…言わないと…
「あ…あの…
ありが…とう…ごさいま……え…?」
うそ!?
「蓮先輩!」
葵目が♡なんですけど…
「あっ!璃々?大丈夫?ごめん…気づかなくて…」
「…だ…だいじょ…ぶ…」
そのままあたしは倒れた。