男性恐怖症なんて関係ない!?


「璃々?明日のヴォーカル1の授業でさ?
オーディションの曲やるじゃん?練習とかってしてる?」


あっ!やばい…

今まで忘れてた…


今回のオーディション学校から受けるオーディションで、ミュージカルのオーディションなの


クラスで男女1組となり全員がオーディションにでる…残れるか残れないかではなくオーディションを受けるということを学ぶ。


全員ということもありヴォーカルのクラスということもあり相手はお決まりの滝沢先輩…

練習なんてするわけが無い



「その顔は、してないね?」

何その顔って!
自分でツッコミを入れながら葵の話にテキトーに返事をする

「今から練習しない?」

「はぃ?」

「じゃーん♡」そう言いながら葵は携帯をあたしに向けた




指出人 晴輝先輩
宛先 葵

今から練習も兼ねてカラオケに行くんだけど
葵ちゃんも来ない?
○○駅の近くにあるカラオケにいるから、連絡待ってるね!






「は?」

葵は誘われてるのがわかったけど…あたしの名前なんて一個もない!
あたしなんで誘われた?

「ってわけで行こう?」

「あたし誘われてないし行かないよ?」

「私も一応女の子ね?
男だらけだよ?1人はねー?」


あー。確かにそうかもしれない。

でもだよ?
あなたあたさを誘う口実を作っただけでは?


なんて口が裂けても言えず…


罠にはめられた…



あたしの人生お先真っ暗だ…




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