男性恐怖症なんて関係ない!?


あたしの小さな吐きだったのにまさかの展開に…


「トラウマなんてキッカケないと無理だぞ」

「え?」

なんで?
あたしなんか言ったっけ?
まさか葵が?いやないか…




じゃぁ……
なんで?


「お前男性恐怖症なんだろ?」


「ぇ?……なん…で…?」


「なんとなくだ、俺の元カノもそうだった…」

「元…カノ…?」


元カノ?そりゃそーだよね?元カノくらいいるよねー?


いや違うか…
元カノが男性恐怖症だったって…


「今は俺のおかげだって言ってさ?
他の男と付き合ってるよ…ふざけんなよな?」


「そ…そう…なん…ですか…」


人それぞれ色々あるだ…

あたしだけがクヨクヨしてるんじゃないんだ…



「無理に変わらなくてもいいと思うぞ?
俺を避けてるのそれが理由なんだろ?」


避けてる…気づかれてないと思ってた

なのに避けてたこと気づいてたんだ…

でも…
知らないふりしてくれてたんだ…





驚きと恐怖が一気に押し寄せてきて呼吸が荒くなる…



「そんな怖がるなよ。俺は何もしない安心しろ!」そう言って支えてくれた…

第3の印象…
怖くない…かも…?


怖ないのは分かったんだけど…
体は言うことをきかなくて…息は上がる一方…


怒るわけでもなく優しく手を握り優しく背中をさすってくれる…


「な?なんもしないだろ?」


ぅん。わかってる…わかってるんだけど…


「大丈夫…何もしないってわかってても怖いよな?無理しなくていいから」


「…は…はい…」

あたし頑張ろそう思った。



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