一途な小説家の初恋独占契約
子どもみたいな言い草に、思わず絶句してしまい、そう言い返すのがやっとだった。
大の男が、甘えるように私の指を引っ張りながら言うギャップが凄まじい。
「昨日は、立派にやっていたじゃない。すごくかっこよかったよ」
「本当……?」
「本当……」
ジョーの眼差しが、どんどん甘くなる。
今朝抱き締められたぬくもりが蘇ってきそうで、私は心臓が口から飛び出る前に、無理矢理頭を切り替える。
「だから、今日もがんばってね。何かあったら、すぐ言って」
「一秒だって、汐璃と離れたくない」
「……そういうことじゃなくて」
「ここで抱き締めたら怒る?」
「だっ!? ……怒るよ」
部屋の中には、編集部の人たちが頻繁に出入りしている。
チラッと見る限り、聞き耳を立てている人はいなそうだけれど、抱き締められたりなんかしたら、もちろん分かるし、今のこの至近距離も気になって仕方ない。
「じゃあ、キスは……?」
「ジョー!?」
冗談だったようだ。
ジョーは、「オーケイ、我慢する」と笑った。
大の男が、甘えるように私の指を引っ張りながら言うギャップが凄まじい。
「昨日は、立派にやっていたじゃない。すごくかっこよかったよ」
「本当……?」
「本当……」
ジョーの眼差しが、どんどん甘くなる。
今朝抱き締められたぬくもりが蘇ってきそうで、私は心臓が口から飛び出る前に、無理矢理頭を切り替える。
「だから、今日もがんばってね。何かあったら、すぐ言って」
「一秒だって、汐璃と離れたくない」
「……そういうことじゃなくて」
「ここで抱き締めたら怒る?」
「だっ!? ……怒るよ」
部屋の中には、編集部の人たちが頻繁に出入りしている。
チラッと見る限り、聞き耳を立てている人はいなそうだけれど、抱き締められたりなんかしたら、もちろん分かるし、今のこの至近距離も気になって仕方ない。
「じゃあ、キスは……?」
「ジョー!?」
冗談だったようだ。
ジョーは、「オーケイ、我慢する」と笑った。