溺愛プリンス~秘密のフィアンセ~
「…ルカさん…この申し出は、本当に嬉しいです。有名なパティシエに認められるなんて、光栄で、胸一杯です」
私の言葉に、ルカの顔がパアッと明るくなる。
「…だけど、このお話はお受けできません」
「…何故?こんないい話、もう二度と来ないかもしれないよ」
ルカの言葉は最もだった。
もう、二度とないかもしれない。いや、ないだろう。それでも、この話は受けられなかった。
「…それでもいいです。私は、RoseJardinが大好きです。シェフの料理も、あの店も、あの庭園も…」
優しいスタッフに囲まれて、私なりのお菓子を作る。
それ以上に幸せなことなんてない。
「…それだけ?」
ルカの言葉にハッとする。
…もちろんそれだけじゃなくなった。
私はそれだけで十分幸せだった。
でも、もう一つだけ、譲れない大事なものができた。
私は、何を言うでもなく、目線だけをルイに向けた。
ルイは、私と視線を合わせると、優しい眼差しで、私を見つめた。
「…私は小さくて、昔のことなんて、ほとんど覚えてません。だから、ルイさんのことも、ルカさんのことも、覚えてなくて…でも、私の横でいつも笑ってくれて、優しくしてくれたお兄ちゃんがいたのは覚えてます。…それは、確かに、ルイさんだったと思いたい。
あのときと変わらない優しいルイさんが大好きです。
だから、ルイさんの傍を離れるなんて、考えたくない」
私の言葉に、ルカの顔がパアッと明るくなる。
「…だけど、このお話はお受けできません」
「…何故?こんないい話、もう二度と来ないかもしれないよ」
ルカの言葉は最もだった。
もう、二度とないかもしれない。いや、ないだろう。それでも、この話は受けられなかった。
「…それでもいいです。私は、RoseJardinが大好きです。シェフの料理も、あの店も、あの庭園も…」
優しいスタッフに囲まれて、私なりのお菓子を作る。
それ以上に幸せなことなんてない。
「…それだけ?」
ルカの言葉にハッとする。
…もちろんそれだけじゃなくなった。
私はそれだけで十分幸せだった。
でも、もう一つだけ、譲れない大事なものができた。
私は、何を言うでもなく、目線だけをルイに向けた。
ルイは、私と視線を合わせると、優しい眼差しで、私を見つめた。
「…私は小さくて、昔のことなんて、ほとんど覚えてません。だから、ルイさんのことも、ルカさんのことも、覚えてなくて…でも、私の横でいつも笑ってくれて、優しくしてくれたお兄ちゃんがいたのは覚えてます。…それは、確かに、ルイさんだったと思いたい。
あのときと変わらない優しいルイさんが大好きです。
だから、ルイさんの傍を離れるなんて、考えたくない」