溺愛プリンス~秘密のフィアンセ~
「…私にとっても、ルイさんは大事な人です」
胸を張って、私はルイさんの恋人だ!なんて、言えないけど、この言葉に嘘はない。
「…そうか、二人はそんな仲なのか。うん、そうか…」
まだ何か言いたそうにしている楓に。
「…楓さん?」
「…いや、うん、これ、片付けてくるから、横になってなさい」
ポンポンと頭を叩くと、私をベッドに寝かせて布団を被せ、楓は皿をのせたお盆をキッチンに下げ、片付けを始めた。
さっきまでぐっすり眠ったせいか、眠れずベッドのなかで、ゴロゴロしていると、片付けをすませた楓が、私を見に来た。
「…眠れない?」
「…さっき、沢山眠ったから」
私の答えに、楓は笑って横に座って。
「…眠くなるまで、何かはなそうか?」
「…でも、楓さん、明日仕事じゃないですか?」
「…大丈夫、明日は定休日だから。んー…何の話しようかな」
「…じゃあ、お父さんと一緒にいた仕事してた頃の話が聞きたいです。私も何度かお店に行ったことはあるけど、私よりはるかに長い時間を共にした楓さんから、話が聞けたらなって、ずっと思ってたんです」
私の言葉に、楓は頷いて、昔のことを色々教えてくれた。
「…そう言えば、朝倉さんから、美々に兄貴が出来たんだって嬉しそうに話をしてたんだけど、その後は、どうなったんだろ?…て、寝てる」
ギリギリ迄、話を聞いていた私だったけど、また眠ってしまっていた。
…少しまた、熱が上がってきたせいもあるかもしれない。
眠る私のおでこに手を当てた楓は、それに気づくと、洗面器に氷水、タオルを固く絞って、私のおでこにそっと置いた。
胸を張って、私はルイさんの恋人だ!なんて、言えないけど、この言葉に嘘はない。
「…そうか、二人はそんな仲なのか。うん、そうか…」
まだ何か言いたそうにしている楓に。
「…楓さん?」
「…いや、うん、これ、片付けてくるから、横になってなさい」
ポンポンと頭を叩くと、私をベッドに寝かせて布団を被せ、楓は皿をのせたお盆をキッチンに下げ、片付けを始めた。
さっきまでぐっすり眠ったせいか、眠れずベッドのなかで、ゴロゴロしていると、片付けをすませた楓が、私を見に来た。
「…眠れない?」
「…さっき、沢山眠ったから」
私の答えに、楓は笑って横に座って。
「…眠くなるまで、何かはなそうか?」
「…でも、楓さん、明日仕事じゃないですか?」
「…大丈夫、明日は定休日だから。んー…何の話しようかな」
「…じゃあ、お父さんと一緒にいた仕事してた頃の話が聞きたいです。私も何度かお店に行ったことはあるけど、私よりはるかに長い時間を共にした楓さんから、話が聞けたらなって、ずっと思ってたんです」
私の言葉に、楓は頷いて、昔のことを色々教えてくれた。
「…そう言えば、朝倉さんから、美々に兄貴が出来たんだって嬉しそうに話をしてたんだけど、その後は、どうなったんだろ?…て、寝てる」
ギリギリ迄、話を聞いていた私だったけど、また眠ってしまっていた。
…少しまた、熱が上がってきたせいもあるかもしれない。
眠る私のおでこに手を当てた楓は、それに気づくと、洗面器に氷水、タオルを固く絞って、私のおでこにそっと置いた。