溺愛プリンス~秘密のフィアンセ~
私が座ったのを確認すると、お客様は反対側の席に腰を下ろした。
…。
あり得ないほどの緊張感が、私を襲う。
さっきまでは席まで案内するだけの筈だったお客様。
でも、今はその人と向かい合って座っている。
私よりは年上だろう。高級そうなスーツに身を包み、キッチリ整えられた髪。染めていない淡い茶色の髪と、透き通るように青い瞳。
それに、立ち居振舞いもとてもきれいで、どうしたら良いのかわからなくなる。
すると、お客様が私も見て、優しく微笑んで、用意されたシャンパンに手をかけた。
私は驚いて立ち上がる。
「…私が!お客様に注がせるなんて「…シー」
今日は貸しきり状態の店内。
私の大声が響いて、それを静かにさせるため、お客様口に指を当ててそう言った。
「…座って。今日は、美々ちゃんもお客様なんだから、これくらい私がしますよ」
あぁ、いたたまれない。手持ちぶさた。
注がれたシャンパンを見つめていると、お客様がグラスを持った。私も慌ててそれを持つと。
「…乾杯」
「…え、あ、お誕生日おめでとうございます」
私の言葉に嬉しそうに笑って。
「…ありがとう」
そう言うと、グラスをあわせた。
…。
あり得ないほどの緊張感が、私を襲う。
さっきまでは席まで案内するだけの筈だったお客様。
でも、今はその人と向かい合って座っている。
私よりは年上だろう。高級そうなスーツに身を包み、キッチリ整えられた髪。染めていない淡い茶色の髪と、透き通るように青い瞳。
それに、立ち居振舞いもとてもきれいで、どうしたら良いのかわからなくなる。
すると、お客様が私も見て、優しく微笑んで、用意されたシャンパンに手をかけた。
私は驚いて立ち上がる。
「…私が!お客様に注がせるなんて「…シー」
今日は貸しきり状態の店内。
私の大声が響いて、それを静かにさせるため、お客様口に指を当ててそう言った。
「…座って。今日は、美々ちゃんもお客様なんだから、これくらい私がしますよ」
あぁ、いたたまれない。手持ちぶさた。
注がれたシャンパンを見つめていると、お客様がグラスを持った。私も慌ててそれを持つと。
「…乾杯」
「…え、あ、お誕生日おめでとうございます」
私の言葉に嬉しそうに笑って。
「…ありがとう」
そう言うと、グラスをあわせた。