忘れられた未来
「あらっ。沙夢里ちゃん、こんにちは。」
「こんにちは。」
優しく話しかけてくれたのは、店で働いてる真由さん。
真由さんはいつも私に優しくしてくれるんだ。
挨拶をした後、私は真由さんに手を振ってさらに奥に進む。
途中、何人かのキャバ嬢さんに会った。
挨拶をしてくれる人もいるけど、そんなにいい人ばかりでもない。
見事にスルーされるのもいつものこと。
あっ、言っておくけど私はキャバ嬢ではありません。
私は店の奥にある2階へ通じる階段を目指した。