忘れられた未来
「真田さんそういえば、今日は何か仕事あるんですか?」
テーブルに肘をついた。
「別にないよ。」
サラっと言われた。
「無いなら呼ぶな!それじゃあ私は下に戻りますね。沙夢里じゃあな!」
今度は、脇腹に蹴りが決まったみたい。
「またね……おばさん。」
最後の一言が聞こえなかったみたいで、有紗さんは部屋を出ていってしまった。
「たく…有紗は怖いですね。そしたら私も下に戻るので。」
「あいさ。」
真田さんが出て行って私は一人残された。
とりあえず、自分が書いていた書きかけの小説を書き始めた。