忘れられた未来
ブルッブルブル…
携帯にメールが届いたみたい。
差出人は御田。
『今どこ?』
内容は御田らしく異常に短い。
『いつものとこだよ。』
何となく短く返したくなる自分。
メールを送信してぼーっとしてたら一分たらずで返信がまた来た。
『今から行くわ。』
はい。わかりました。
心の中で返信した。
そうそう。
御田は私より確か3歳上でけっこう気が合うお兄ちゃん的存在だったりする。
ドン、ドンッドン…
階段を上る足音が聞こえた。
「おぅ!凜藤!」
はやくも御田が来た。
「押忍ッ!」
「オスッ!」
ゴンザレスまで挨拶してるし。