朱い異国人と蒼い少女
琉紫亜をみて、

顔を打つもの睨むもの泣くもの様々だった。

みんなそのくらい琉紫亜には恨みがあったのだ。

「ねぇ!私の家族を返してよ!! この人殺し!」

「俺の家内と子供を返してくれよ! お前がいなければ今頃は、、!」

正直酷い状況だった。
このままではいくら敵とはいえ死んでしまう。
しかも彼はきっと、、、


私と同じ戦争の犠牲者だ。


私は思いがけない行動に知らないうちにでていた




「みんなやめようよ。この人を殺したって家族は戻ってこないよ、、」

敵である琉紫亜を庇っていたのだ。

私に対する罵声はみるみる飛んできた。

その場にいた朔羅と束もびっくりしていた。

「お前結局は裏切るのかよ! このろくでなしめが。前からだけどお前なんかを仲間と思ったことは一度もないけどね。」

あはははははと笑い声が聞こえる。視界がぼやけてきた。



何故か目の前が真っ暗になった
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