朱い異国人と蒼い少女
彼は少し驚いたように見えた

「驚いた。 見た目の割にそんなに怒鳴るんだな。
もう少し大人しい事務員だと思っていたんだが。」


「話を逸らさないで。 それに私は事務員としているわけじゃないの。 これでもれっきとした戦闘員よ。」


彼は一瞬顔を歪めた


「こんな、俺と年が変わらない女子まで駆り出されないといけないのか。 そこまでして勝ちたいのかよ、連盟は。 なにが平和主義だよ笑わせんな。」


「少し勘違いしてませんか? 別に私は駆り出された訳じゃないし、ちゃんと理由があってここにいる。連盟のせいじゃない。」


「お前、歳は?」


「17。あと、お前じゃなくて、杉浦茜ってちゃんとした名前もあります。」


「そっか。すまなかったな、茜」




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