素敵な王子様の育てかた。
そして、約束されたお茶会の日。
場所は城の大広間から続くバルコニーで開かれる。
そこは表庭に面しており、色とりどりの花が植えられている大きな花壇と、中央に鎮座した噴水、そしてその花壇と噴水を称えるように綺麗に引かれた芝生を眺めることができる。
幸いとてもいい天気で太陽の光が庭を照らし、空へと延びようとする噴水の水がキラキラと輝き、とても美しい。
私とセリスは王子らに出すお菓子と茶の準備をし、彼らを呼びにそれぞれ一旦部屋へ。
王子は既に準備を終えて部屋に待機していたが、やはりどことなくせわしない動きを見せていた。
やはり直前ともなると緊張するらしい。
「大丈夫ですよ、王子。ゆっくり息を吸って、吐いて。気持ちを落ち着かせましょう」
部屋から出る前に、そう告げる。
王子は私の言葉の通りに、胸元に手をあてながら一回吸って吐く動きをした。
「……うん、問題ない。少し気持ちが楽になったようだよ」
「それは良かった。では、参りましょう」
部屋を出て、廊下を歩く。
周りは妙にいい意味でのざわつきを見せていた。
場所は城の大広間から続くバルコニーで開かれる。
そこは表庭に面しており、色とりどりの花が植えられている大きな花壇と、中央に鎮座した噴水、そしてその花壇と噴水を称えるように綺麗に引かれた芝生を眺めることができる。
幸いとてもいい天気で太陽の光が庭を照らし、空へと延びようとする噴水の水がキラキラと輝き、とても美しい。
私とセリスは王子らに出すお菓子と茶の準備をし、彼らを呼びにそれぞれ一旦部屋へ。
王子は既に準備を終えて部屋に待機していたが、やはりどことなくせわしない動きを見せていた。
やはり直前ともなると緊張するらしい。
「大丈夫ですよ、王子。ゆっくり息を吸って、吐いて。気持ちを落ち着かせましょう」
部屋から出る前に、そう告げる。
王子は私の言葉の通りに、胸元に手をあてながら一回吸って吐く動きをした。
「……うん、問題ない。少し気持ちが楽になったようだよ」
「それは良かった。では、参りましょう」
部屋を出て、廊下を歩く。
周りは妙にいい意味でのざわつきを見せていた。