素敵な王子様の育てかた。
部屋に戻ると、そこにはなぜか王妃様の姿があった。
私は慌てて腰を深く折り、一礼をする。
「こ、これは王妃様!どうしてこちらへ!?」
「お疲れ様、ララ。ララがどうしているかと思って心配で来てしまったの。今日からライトの侍女として働き始めたのよね?どうだった?」
「どうだったもなにも……。まあ、なんとか王子には会えましたが」
「が?」
「……門前払いでした」
それを聞き、王妃様は大きなため息をつく。
「ああ~……、やっぱり。嫌な思いをしたでしょう?ごめんなさい」
「そんな王妃様が謝ることでは……。けれど思った以上に強敵ですね。逆に火がつきました。こうなったら意地でもあの部屋から引っ張り出してみようと、とことんやってみようと思いますわ。王妃様の許可が得られれば、ですけれど」
私は慌てて腰を深く折り、一礼をする。
「こ、これは王妃様!どうしてこちらへ!?」
「お疲れ様、ララ。ララがどうしているかと思って心配で来てしまったの。今日からライトの侍女として働き始めたのよね?どうだった?」
「どうだったもなにも……。まあ、なんとか王子には会えましたが」
「が?」
「……門前払いでした」
それを聞き、王妃様は大きなため息をつく。
「ああ~……、やっぱり。嫌な思いをしたでしょう?ごめんなさい」
「そんな王妃様が謝ることでは……。けれど思った以上に強敵ですね。逆に火がつきました。こうなったら意地でもあの部屋から引っ張り出してみようと、とことんやってみようと思いますわ。王妃様の許可が得られれば、ですけれど」