今日はキミに
パサッ

プリントの落ちる音がした。


私は咄嗟に拾って
落とした人に声をかけた。


「あの…落としましたよ?」


と言ってしゃがみながら上を向くと
あの吸い込まれそうな瞳をした
綺麗な男の子がいた。
彼、図書委員だったもんね。


なんて名前だっけ…?



わぁ…いつ見てもかっこいいや…


なんて見とれてる場合じゃなくて!!
プリント渡さなきゃでしょ!
何してるの私!


「ごめんね、拾ってくれてありがとう」


と、優しそうに目を細めた彼の姿が
私の心臓を騒がせた。


なんで私こんなにドキドキしてるんだろう。
なんでこんなに…?
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