今日はキミに
バスがガタンと揺れ、目を少し開けた。


「んっ……、
あれ、私…
ごめん、寝ちゃってた?」


「うん」


笑顔で答える佐倉くん。


「ごめん!
起こしてくれればよかったのに…」


「いや、あんまり気持ち
よさそうに寝てるから、
起こすの悪いかなって。


それに、朝から
昨日はちゃんと眠れなかったって顔してて
ちょっと心配だったから。」


気づいて…くれてたんだ。


「あ、の!私、変な顔してなかった…?」


「あははっ、大丈夫!
寝顔も可愛かったから。」


「可愛いだなんて、そ、そんな!」


「あー…、小森さんが照れるから、
僕まで照れるじゃん。」


と言って2人して顔を赤く染めた。


「佐倉くん、りんごみたい。」


「小森さんもね。」


と言って笑った。



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