今日はキミに
更衣室はちょっとだけ人が多くて、
蒸し暑かった。


「あっつい!」と言って手を
パタパタさせる萌愛。


「暑いね」って、少し微笑み返した。


「あっ、そーいえば!
上原さんって下の名前なんだっけ?」


「莉子、だけど…?」


「そしたら、莉子って呼んでいい?
あたしのことも萌愛って呼んでいいからさ!」


「うん…」


もしかして、上原さん、嬉しいのかな?


じゃあ!


「あの、私も、莉子ちゃんって
呼んでいいかな?」


「うん!
私も、遥花って呼んでいい?」


「いいよっ!」


莉子ちゃんここに来て初めて
笑った気がする。


もっと仲良くなれたらいいなぁ…!


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