今日はキミに

｢今年も麗らかな春を迎えられたことを…｣



そんな在り来りの入学式が始まり、
ほんのりした暖かさが眠気を誘った。



そんな時だった。


｢それでは、新入生代表、神崎瑠樺。｣


その名前とともに舞台に現れた女の子は
可愛いというか、なんというか、
大人の雰囲気を漂わせているような
色気のある子で、
周りにいた男子は目を見張っていた。



｢きれー…｣
無意識に声が出ちゃう子もいたほどだ。



すごくお人形さんみたいで、
綺麗な子だな…。



そう思いながら入学式を終えた。