今日はキミに
「あ、ってそんなことしてる間に
もうこんな時間だよ!
オリエンテーション出なくちゃ!」


萌愛の登場でそんなことは
頭から消えていた。


「あ、ほんとだ!急がなきゃ!」



廊下を走って1年生の教室が
ズラッと並んだ場所に辿り着いた。


「えっと、このクラス表から
自分の名前を探すんだよね?」


「そうだよ!
遥花何組だった?」


1組に目を通したけど、
そこに私の名前はなかった。


えっと…2組は…


あっ、あった!


「え…っと、2組だよ」


「ほんと!?あたしも2組!!
ほんっと嬉しい!!
神様っていたんだね〜!!」


「私も嬉しいよ…!!
今年もよろしくね」


「うんっ!!」


キュッと緩んだ頬と
細くなった目が
すごく可愛いなって思った。


< 5 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop